清水です。
あなたは『I ♥(ハート) NY (I LOVE NEW YORK)』の
ロゴデザインを見たことがありますか?
このデザインは、
ニューヨーク州の観光キャンペーンの
一環として生まれました。
現在のニューヨークは
世界の経済、文化、ファッション、
エンターテインメントなどに影響を与える
とても魅力的な観光都市です。
しかし、1960年代後半から1970年代半ばの
ニューヨークは誰も行きたがらない
危険な街でした。
街はよごれて、ゴミだらけ。
強盗や暴動が増加し、
犯罪率は過去最高を記録。
ニューヨーク州は
財政破綻の危機に
おちいっていました。
この悪いイメージを打ち消すため、
1977年に始められたのが、
ニューヨーク州の観光キャンペーンです。
『I ♥(ハート) NY 』のロゴデザインは
ニューヨーク市のグラフィックデザイナー、
ミルトン・グレイザー氏によって
制作されました。
グレイザー氏はニューヨークの再興に
貢献したいという思いから、
デザイン料はもらわなかったそうです。
このロゴデザイン以外にも、
テーマソングやテレビコマーシャルなどの発信により、
『アイ ラブ ニューヨーク』キャンペーンは
大成功しました。
また、このキャンペーンの成功により、
ニューヨーカー(ニューヨークの住民)に
自分たちの街へのプライドと愛着が芽ばえ、
ポジティブな変化を与えたと言われています。
現在のキレイな街並みを見れば、
それがきっかけになったのは
間違いないと言えそうです。
この、『I ♥(ハート) NY 』のロゴデザインですが、
40年以上たった今でも、ニューヨーク内外の人に
とても愛されています。
とても愛されているため、
NYを置き換えたパロディ商品を
各地で見ることができます。
『I ♥(ハート)(他の観光地)』
『I ♥(ハート)(芸能人)』
『I ♥(ハート)(趣味)』
『I ♥(ハート)(食べ物・飲み物)』
などが印刷されたパロディグッズを
見たことありませんか?
他の観光地がニューヨークのマネをしたり、
ファンが自分の好きな物をアピールしていたり
することがほとんどです。
でも、
チョット気になるパロディを見かけました。
『I ♥(ハート)(会社名)』
これです。
その会社の商品・サービスのファンが
するなら良いと思うのですが、
自分の会社の商品に、
このロゴデザインをしていました。
『I LOVE オレ(俺)』
のように見えて、イタく感じてしまいます。
「うちの商品は良い!」
「私のサービスはスゴイ!」
と言うだけでは、お客さんには伝わりません。
お客さんがしたいことや、
困ってることの解決を提案できるから、
商品・サービスは売れるのです。
『I ♥(ハート)(会社名)』のロゴを見かけて、
「『裸の王様(Naked King)』にならんように
気をつけよう!」
と再確認しました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
明日は、心がまえ(マインドセット)の
話題を考えています。
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