すべての一流セールスコピーライターが持っている必須ツール

セールスコピーの知識

一流と呼ばれているセールスコピーライターが必ず使っているツールを知っていますか?むしろ、このツールを使っていないセールスコピーライターは『もぐり』と言っても良いでしょう。

このツールとは『スワイプファイル』です!

スワイプファイルとは

スワイプ(swipe)には、拭き取るとかサッと通り過ぎると言う意味があります。スマホの画面を指でスライドさせることもスワイプと言いますよね。スマホが普及してだいぶスワイプが通じるようになっていると思います。

このスワイプの単語、スリが他人のポケットから財布を盗む動作もスワイプと呼ばれます。この意味が転じて『盗む、かっぱらう』という俗語で使われるのです。

この説明だけを聞くとあまり良い意味に聞こえませんが、スワイプファイルの場合、他の人が作ったセールスコピーを取りためておくことを意味します。

このスワイプファイルを活用して、セールスコピーライターはセールスコピーを書いて行くのです。

もちろん、他の人が考えたセールスコピーをそのまま使ってはいけません。本当に『盗む、かっぱらう』ことになってしまいます。あくまでも文章構成や単語の使い方を参考にさせてもらい、自分のレターにどう活かそうか考える心構えです。

まったく同じ分野の類似商品のセールスコピーを書かなければ、そんなこと(丸パクリ)はできないと思いますが、過去には訴えられた人もいるそうなので、どうぞご注意ください。

盗むではなくても、『マネる』ことにも抵抗があるかもしれません。

しかし、セールスコピーライターは白紙から作品を生み出すクリエイター(作家、画家など)ではないので、そこにこだわると先に進めなくなります。セールスコピーライターの目的は、売上をアップさせることなので、上手く行かないコピーを書いてもお金はもらえません。パクるのではなく、『参考にする』と考えると良いでしょう。

なぜ、スワイプファイルを使うと良いのでしょうか。

それは、成功する確率が上がるからです。どんなに上手に文章を書く人がセールスコピーを書いたとしても、セールスしている商品・サービスが売れるかどうか、100%儲かるかは、やってみないとわかりません。同じ商品をセールスしたとしても、時期や見る人の感情が異なっていれば売れない場合もあります。

たとえば、11月に爆発的に売れた手袋があったとします。いくら売れると言っても、7月に手袋は売れませんよね? これは単純な例ですが、人間心理によって売上は大きく左右されるわけです。

だからといって、まったく白紙の状態でセールスコピーを書くには無謀すぎるでしょう。そのような時に、スワイプファイルを参考にすれば良いのです。そのスワイプファイルは多くの人の感情を動かし、実際に商品・サービスを売った実績は揺るぎません。たとえにあげた手袋の例であっても、文章構成や対象とする人物像など、夏物商品に変えれば活用できる要素があるはずです。

また、もうひとつの良い点は、書く『スピードが上がる』ことです。初めてセールスコピーを書く人や書く経験が浅い人が文章を書く場合にはとても時間がかかります。しかし、スワイプファイルを参考にして、チラチラ見ながら文章構成をマネすれば、とても書きやすくなります。

このスワイプファイルですが、もちろん自分のセールスコピーをスワイプしても良いわけです。

ただし、成果の上がっていないセールスコピーをいくらスワイプしてもまったく売上につながりません。あくまでもスワイプするのは今までに成果の上がったセールスコピーであることに注意してください。

スワイプファイルの作り方

上でも言ったように、上手く行っていないセールスコピーを集めても、たいしたスワイプファイルになりません。それには結果の出ているものを見つける必要があります。販売している人と知り合いで、売れていることを聞いているのであれば、その人のセールスレターをスワイプすればOKです。

しかし、ほとんどの場合、本当に売れているかどうかはわかりませんよね。外部から見て、売れているかどうか判断する方法があります。

それは、広告の回数を見ることです。

ネット広告や新聞の折り込みチラシで、数ヶ月にわたり何度も目にする広告があると思います。広告は先行投資なので、広告を出しても費用が回収できなければやめるはずです。そのような中、出続けている広告というのは、成果が上がっている広告だと思って間違いないでしょう。その広告の文章やページ構成はスワイプすべき内容です。

ある程度スワイプファイルを集めて、経験を積んで行くと、上手く行きそうなセールスレター、そうでないセールスレターがわかってきます。ある程度わかってきたら、自分の興味のある業界やクライアントさんに聞いて上手く行っている会社のコピーをスワイプするとよいでしょう。

また、上手く行っている会社や商品については、お客さんに直接聞いてしまうこともできますね。「買ったことのある商品・サービス」「どのようなメディアから情報を得ているのか」を聞けば、成果の出ているレターを見つけられるはずです。

スワイプファイル使用時の注意点

参考にすべきスワイプファイルですが、いくつか注意点があるので、ここに示します。

1.丸パクリは犯罪

何度も出てきましたが、一言一句丸パクリするのはダメです!そんなことをしてもあなたのスキルは上がりません。また、パクった相手の商品・サービスを妨害することになるので、訴えられる可能性が非常に高くなります。せめて、業界、時期、国が違うものを選び、相手の売上に影響しないように配慮すべきです。まあ、業界・国まで違えば、丸パクりできないと思いますが。

2.条件を合わせる

あなたが書くセールスレターの前提条件とスワイプファイルの前提条件を合わせる必要があります。たとえば、書きたいセールスレターがフロントエンド商品なのに、バックエンド商品のスワイプファイルを使ってしまうと、前提条件が合わなくなります。気軽に参加できる商品なのに、少し絞り込んだ高額商品向けのレターでは反応する人が変わってしまうでしょう。

無料オファーのセールスレターであれば、同じくらいの気軽な内容のスワイプファイルを使わなければ反応をあげられません。

3.スワイプするのは基本1本

成果の出たセールスレターは文章の表現や単語だけでなく、流れまでが一つの『売れるセールスレター』です。そのため、段落ごとに色々なセールスレターをスワイプしてしまうと、前後の意味が通じなくなり、読み手を迷わせてしまいます。そうなると、思ったような成果を上げられません。

何度も言いましたが、一言一句丸の丸パクリではなく、流れや文章構成を徹底的にまねることがスワイプファイルを活用するキモになります。

スワイプファイルを上手に活用することで、経験をカバーでき、書くスピードも上げることができます。

あなたもスワイプファイルを活用するために、今からスワイプファイルを貯め初めてはいかがでしょうか?

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清水 龍(しみず りょう)

清水 龍(しみず りょう)

電子書籍プロモーター。環境関連のコンサルティング会社に入った事がきっかけで、提案内容を人に伝える方法や分かりやすい文章の書き方におもしろさを感じるようになりました。文章の書き方、伝え方の技術を電子書籍に応用し、集客や売上アップにつながる出版サポートをしています。兵庫県広報情報センター 代表

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