アクマをマスクに

清水です。

『ホテイアオイ』という水草を知っていますか？

丸い葉っぱに、浮き袋状の柄がついていて、
ぷかぷかと水に浮く、一見、かわいい感じの
浮き草です。

金魚鉢に浮かべられていることも多いので、
けっこう多くの人が見たことあると
思います。

でも、このホテイアオイ、
見た目のかわいさに騙されてはいけません。

繁殖力が強すぎて、
他の生物の生存に不可欠な
光や酸素をさえぎってしまうんです。

生き物以外にも、船やボートのスクリューに絡みつく
『厄介者』と見られていて、、、

その驚異的な繁殖力は7ヶ月で200万倍になると
言われています。

ケタが多すぎてイメージできないんですが、
ものすごい繁殖力ですよね。

あまりの被害の深刻さと、キレイな青い花から、
『青い悪魔』と読んでいる国や地域もあります。

日本でもしばしば異常繁殖が問題になる、
要注意の水草なんです。

もちろん、増えすぎるのをただ見ているわけには
いかないので、駆除作業も盛んに行われています。

しかし、、
駆除後のホテイアオイは、処理費用も高額になります。

そこで、タイでは駆除後のホテイアオイを
廃棄物としてしまうだけでなく、
有効活用を始めました。

その内容というのが、
『繊維の取り出し』です。

ホテイアオイの茎から繊維を取りだすことで、
糸や布をつくることが可能になります。

どのくらいの量を作れるかというと、
駆除したホテイアオイ1トンから、
4m前後の布がつくられるそうです。

「1トンからたった4m！？」と

思ってしまいますが、
それまでは廃棄物として捨てられていたので、
有効活用と言えるでしょう。

今までは、この布から、
雑貨や服がつくられていました。

一部、小型ペット用のクッションなどが、
タイから日本に輸出されています。

コロナ禍の今年は、
マスクにも加工されていて、
注文が殺到しているんです。

この、ホテイアオイの布製品、
紹介記事には明記されていませんでしたが、
他の布製品を作るよりも、
手間や費用がかかるかも知れません。

でも、『環境問題』や『資源の有効活用』という
切り口で話題になっているため、
『安さ』以外の価値を見いだしているのでしょう。

『環境』×『セールス』の
どちらも気になる分野の話題だったので、
忘れないように記事にしてみました。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございます！

セールスコピーライター　清水 龍

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