ムカムカする真相

行動心理学とマーケティング

清水です。

あなたは動物好きですか?

本日の話題は、動物好きなあなたを
怒らせてしまうかもしれません。

それでも、人の感情や気持ちの
揺れ動きかたがわかりやすい例なので、
あえて取り上げます。

そう言う私も動物大好きなので、
書きながらムカムカしてしまいました。

ムカムカする真相を知っても良い場合のみ、
この先を読み進めてください。

では、始めます。

2006年の話になりますが、
『崖っぷち犬』という犬が
話題になったことを知っていますか?

忘れている人も多いと思いますので、
少し振り返ってみます・・・・・・。

------------
2006年11月17日、徳島県のお話です。

徳島県眉山山麓の崖の上(高さ約70m)で
身動きが取れなくなっている野良犬が
発見されました。

この野良犬が『崖っぷち犬』です。

発見から11月20日まで救出活動が続き、
その救出活動は生中継されて、
徳島県だけでなく、全国で報道が過熱し、
広く注目を集めたのです。

11月20日、無事に救出されて、
動物管理センターに保護されました。
------------

多くの方が知っているのは、
ここまでだと思います。

ここまでは、とてもほほえましい内容です。

でも、『崖っぷち犬』には
まだ続きがあります。

------------
『崖っぷち犬』が救出されてから、
10日ほどで100件を超える引き取り
希望があったのです。

年が明けた2007年、
抽選で選ばれた譲渡希望者に
『崖っぷち犬』は引き取られて行きました。

しかし・・・・・・、
------------

この後も後日談が続きます。

でも、犬好きな方には
すごく腹立たしい内容になるので、
書かないでおきます。
(気になる方は調べてみてください)

また、抽選でハズレた人たちが居るのですが、
その人達は、動物管理センターに保護されている
他の犬には目もくれず、帰っていったそうです。

つまり、『崖っぷち犬』でなければ
意味が無かったのです。

それは、なぜでしょうか?

「話題になっている(かわいそうな)犬が欲しい」
「(かわいそうな犬を助けて)みんなの注目を集めたい」

この様な感情がわき上がったために、
『崖っぷち犬』の譲渡を
希望したのではないでしょうか?

純粋に「犬を助けたい」気持ちで
申し込んでいるのであれば、
他の保護犬にも目が行くはずです。

でも、この時に応募した人達には、
その気持ちが全くありませんでした。

かつて犬を飼っていた私にとっては
とても残念な感情になる
エピソードです。

当時と比べると、
この記事を書いている2020年は
保護犬・保護猫の譲渡会が
一般的になってきている感じがします。

『崖っぷち犬』みたいな特別な境遇じゃなくても、
譲渡希望の申し込みが集まるような、
やさしい社会になって欲しいと願っています。

さて、最後に人の行動心理と関連付けて
まとめましょう。

あまり良い例でなかったかもしれませんが、
上の話のように、人は自分の意志によって
『欲しい!手に入れたい!』と思います。

でも、感情が動かないと、
なかなか「欲しい」と思うようになりません。

他の人から「買ってください、もらってください」
と言われて手にするのではなく、
『自分』で欲しくなったものを
手に入れたいのです。

理屈ではありません。

感情が強く動かされたときに、
『欲しい』と言う気持ちが生まれます。

他人から売り込まれるのはイヤなのです。

だから、

お客さん:『◎◎が欲しくなった』

店員さんに説明してもらう

の流れだと購入につながりやすいですが、

店員さんがいきなりすすめる

お客さん『(売り込まれるのは勘弁・・・)』

となってしまうのです。

突然の訪問営業の効率が悪いのも同じ理由です。

ですから、チラシや広告では、
まずはお客さんの感情を刺激して
欲しくなるような内容にしなくてはなりません。

そうでないと、「売り込みをされている」と
お客さんは感じるからです。

流れの一例としては、

①お客さんが悩んでいること、困っていることを
大きく表現する。

②お客さんに「私のことだ」「俺のことだ」と
思ってもらう。

③これを解決するには、こんな方法があります。

④サンプルやお試し品は当店にあります。
良ければ(来店して)試してみてください。

となります。

私の例を挙げますと、

いつも通っている床屋さんの壁に
『白髪ぼかし』と書いてあるのが気になって
いました。

もみあげ辺りに白髪が増えていたのですが、
お店の人が『白髪ぼかし』を
すすめることはそれまでありませんでした。

私が『白髪ぼかし』について聞くまで、
一度もお店の人から案内されたことはありません。

しかも、最初に聞いたときは、
「そんなに目立たないから、しなくて良いですよ」
と、断られました。

人間の感情・気持ちって不思議ですね。

断られると、もっと欲しくなるんです。

その次に行くまで、
『白髪ぼかし』を注文したくてたまらなく
なってしまいました。

これは私の例ですが、
あなたにも同じような
『どうしても欲しくなってしまった』経験が
あるのではないでしょうか?

お客さんは
『欲しくなったら売り込まれたい』のです。

あなたのPR内容が、いきなり売り込みに
なっていないか、一度、見直ししてみませんか。

追伸:

お客さんは購入した、手に入れた直後から
「買ってしまった、良かったのか?」
「もらってしまった、正しかったのか?」と、
後悔が始まります。

『それが間違いない買い物なんだよ』という
裏付けが欲しくなるのです。

買った後のお客さんをフォローできる
仕組みを入れると
もっとお客さんの満足度が上がります。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございます!

明日は日常で気になったこと
の話題を考えています。

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清水 龍(しみず りょう)

清水 龍(しみず りょう)

兵庫県在住の電子書籍プロモーター

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清水 龍(しみず りょう)

清水 龍(しみず りょう)

電子書籍プロモーター。 環境関連のコンサルティング会社に入った事がきっかけで、提案内容を人に伝える方法や分かりやすい文章の書き方におもしろさを感じるようになりました。 文章の書き方、伝え方の技術を電子書籍に応用し、集客や売上アップにつながる出版サポートをしています。 兵庫県広報情報センター 代表

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